女性からの反発
コーヒーハウスの人気がまたたく間に広がっていくと、ビジネスが大きく低迷した酒場の店主たちから、自然と反発が生じるようになりました。
特に驚くべきことではないですが、コーヒーに対する初期の非難の多くは、彼らによって書かれています。
イギリスで書かれた非難本のうち、よく知られているのが、1663年に出版された『1杯のコーヒー あるいはその正体』。
それは以下のようにはじまります。
『男性やキリスト教徒たちをトルコ人に変える。犯罪の正当化を考えさせる。コーヒーの中には、魔法以上の何かがある。純粋なイギリスの類人猿たち!私はわかっている。あなたたちはその流行のせいで、やがてクモまで食べるようになる』
しかし、コーヒーハウスに対して嫉妬する敵は、酒場の店主たちだけではなかったのです。
1674年、コーヒーハウスの人気に業を煮やし、イギリスの女性たちが、『コーヒーに反対する女性の請願書 ――体を乾燥させ衰弱させるコーヒーを過度に飲むことで、セックスに不都合が生じることを民衆に訴える』において抗議しました。
彼女たちは、夜に独りでとり残されることがあまりにも多いと主張したのです(当時のイギリスでは、女性はコーヒーハウスに入れなかった)。
さらに
「コーヒーは、この不吉な実の輸出元である砂漠のように、男性を不毛にしてしまう。コーヒーが入ってきてから、力強い祖先の末商は消滅寸前であり、今や男性はサルかブタのようになってしまった」
・・・と、愚痴を述べました。